オーディション1
「時々、ひぐっつあんの様子を教えてください」と言うメッセージを頂きました。
確かにひぐっつあんの具合がどんな状況か心配してくださる気持ちは良く分かります。
そしてそのお気持ちには感謝致します。
とは言うものの、僕個人的な考えですが、やはり闘病中である人の病状や治療の進行状況など、良いことであれ悪いことであれ、本人の同意無しでこう言う場所で報告をするのは気が進みません。
すでに以前ここでひぐっつあんの病状など書いてしまったのですが、後で後悔しました。
ひぐっつあん本人からのコメントであったり、マネージメントのオフィシャルなコメント以外、ひぐっつあんの病状や様子に関して僕から発表することは当面控えたいと考えております。
ごめんね、悪しからず・・・
********************************************************************
さっそく自分の下宿部屋で「宇宙船地球号」を聴いてみた。
そして、その見事なハードロックぶりに腰を抜かした・・・・
(これがあのLAZYなのか??思いっきりハードロックやん!!)
いったい彼等に何があったのか?
しばらく貰ったテープに聴き入ってしまった。
(うわぁ~~~上手いわ~~~!!高崎君って19歳やろ・・・・す、凄すぎる・・)
課題曲のドリーマーも聴いてみた。
絵に描いたような見事なハードロックキラーチューン!
水を得た魚のようなキラキラした素晴らしいギターワーク!
つぼを知り尽くした早弾きのギターソロが快感であった。
ヴァンへーレン、マイケルシェンカー、リッチーブラックモアーのエッセンスを全部ミキサーに放り込んで出来上がったミックスジュースのようなギター・・・・。
(これだけ・・これだけ完璧で凄ければ世界を目指すのもうなずけるなぁ・・)
肝心のヴォーカルを意識して聴いてみた。
(おぉ・・困ったなぁ・・これは俺には上手く歌えないかも・・・)
自分には全体的に少しキーが低いと思ったからだ。
高崎君と初めてあった日からしばらく経って、東京のNさんからオーディションのスタジオの場所と開始時間などの連絡があった。
オーディションのスタジオは大阪の南森町にあった。
僕がスタジオに着いた時にはまだ誰も来ていない様子だった。
とにかく、スタジオの重い防音扉を開けて中に入った。
スタジオはてっきりリハーサルスタジオだと思っていたら、そこはレコーディングスタジオだった。
生まれて始めてのレコーディングスタジオである。
コンソールシステム、録音機材、エフェクター、録音ブース、モニターのキューボックス・・・
スタジオの中のもの全てに興奮した。
(凄いなぁ・・・・レコーディングスタジオってこんな風になっているのか・・・)
僕は一人ぽつんとスタジオの中で椅子に座り、キョロキョロとその珍しいスタジオ内を見ていた。
僕が到着して10分ほどしたら3人の若いミュージシャンがドカドカとスタジオに駆け込んできた。
「まいど~~~!!」
3人の中の誰かが元気良く挨拶してくれた。
僕は始めて高崎君以外のミュージシャンに会った。
そう言えばオーディションに高崎君以外誰が来るのか知らなかったのだ。
誰かがメンバーを紹介してくれた。
「こっちがドラムの樋口さん、こっちがベースの田中君」
「ヴォーカルの二井原さんです」
メンバー全員がとてもフレンドリーに僕を迎えてくれた。
その時、僕は彼等がLAZYのメンバーだと言うことを知らなかった。
挨拶もそこそこに僕達はスタジオに入っていった。
僕は演奏の支度をしているメンバーの様子を見ながら、ドラムの樋口さんという人がこのメンバーの中の親分的存在なのだろうと思った。
スタジオ内での樋口さんは始終口数が少なく寡黙な人の印象がした。
ベースの田中君はいかにも優しくて人の良さそうな笑顔の可愛い人だった。
高崎君がギターケースからギターを取り出した。
ギブソンのサンダーバードに良く似た感じの真っ赤なボディーに鏡の付いた超派手なギターだった。

アンプの調整をしながら弾くギターのフレーズですでに僕はノックアウトだった。
高崎君の指からは、ランディーローズが弾くような叙情的で美しいギターフレーズが溢れ出てきた。
その流れるような優雅な即興メロディーをずっと聴いていたいと思うほどに聞き惚れた。
そしてひとしきりメロディアスなフレーズを弾きいきなりアームダウンさせた!!
「グワ~~~ン グィ~~~~ン ドッカ~~~~ン!!!」
フロイトローズを付けているギターのアームダウンしたのを始めて聴いたのだ・・・・
・・・まさに衝撃だった。
僕がそのアームダウンに驚いて口をあんぐりとしていると、「これ凄いやろ!!」と高崎君は笑いながら何度もやってくれた。
スタジオの人が僕にヘッドホーンを持ってきてくれた。
キューボックスの使い方の説明もしてくれた。

ヘッドホーンからみんなの演奏が聴こえた。
そして僕はマイクの前に立った。

レコーディング用のコンデンサーマイクで歌うのが始めてだったし、なによりヘッドホーンを聴きながら歌うのも初体験だった。
「アッ!アッ!ア~~~~~♪」
マイクチェックで声を出してみた、ヘッドホーンから聴こえる自分の声が変な感じだった・・・。
そして思いっきりシャウトして見た。
「Yeah! Yeah! Yea~~~~~~~~~~~h!!!」
樋口さんはそれを聴いてニヤッと笑った。
そして僕の方を見ながら言った。
「ほな、ちょっとやってみよか?」
確かにひぐっつあんの具合がどんな状況か心配してくださる気持ちは良く分かります。
そしてそのお気持ちには感謝致します。
とは言うものの、僕個人的な考えですが、やはり闘病中である人の病状や治療の進行状況など、良いことであれ悪いことであれ、本人の同意無しでこう言う場所で報告をするのは気が進みません。
すでに以前ここでひぐっつあんの病状など書いてしまったのですが、後で後悔しました。
ひぐっつあん本人からのコメントであったり、マネージメントのオフィシャルなコメント以外、ひぐっつあんの病状や様子に関して僕から発表することは当面控えたいと考えております。
ごめんね、悪しからず・・・
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さっそく自分の下宿部屋で「宇宙船地球号」を聴いてみた。
そして、その見事なハードロックぶりに腰を抜かした・・・・
(これがあのLAZYなのか??思いっきりハードロックやん!!)
いったい彼等に何があったのか?
しばらく貰ったテープに聴き入ってしまった。
(うわぁ~~~上手いわ~~~!!高崎君って19歳やろ・・・・す、凄すぎる・・)
課題曲のドリーマーも聴いてみた。
絵に描いたような見事なハードロックキラーチューン!
水を得た魚のようなキラキラした素晴らしいギターワーク!
つぼを知り尽くした早弾きのギターソロが快感であった。
ヴァンへーレン、マイケルシェンカー、リッチーブラックモアーのエッセンスを全部ミキサーに放り込んで出来上がったミックスジュースのようなギター・・・・。
(これだけ・・これだけ完璧で凄ければ世界を目指すのもうなずけるなぁ・・)
肝心のヴォーカルを意識して聴いてみた。
(おぉ・・困ったなぁ・・これは俺には上手く歌えないかも・・・)
自分には全体的に少しキーが低いと思ったからだ。
高崎君と初めてあった日からしばらく経って、東京のNさんからオーディションのスタジオの場所と開始時間などの連絡があった。
オーディションのスタジオは大阪の南森町にあった。
僕がスタジオに着いた時にはまだ誰も来ていない様子だった。
とにかく、スタジオの重い防音扉を開けて中に入った。
スタジオはてっきりリハーサルスタジオだと思っていたら、そこはレコーディングスタジオだった。
生まれて始めてのレコーディングスタジオである。
コンソールシステム、録音機材、エフェクター、録音ブース、モニターのキューボックス・・・
スタジオの中のもの全てに興奮した。
(凄いなぁ・・・・レコーディングスタジオってこんな風になっているのか・・・)
僕は一人ぽつんとスタジオの中で椅子に座り、キョロキョロとその珍しいスタジオ内を見ていた。
僕が到着して10分ほどしたら3人の若いミュージシャンがドカドカとスタジオに駆け込んできた。
「まいど~~~!!」
3人の中の誰かが元気良く挨拶してくれた。
僕は始めて高崎君以外のミュージシャンに会った。
そう言えばオーディションに高崎君以外誰が来るのか知らなかったのだ。
誰かがメンバーを紹介してくれた。
「こっちがドラムの樋口さん、こっちがベースの田中君」
「ヴォーカルの二井原さんです」
メンバー全員がとてもフレンドリーに僕を迎えてくれた。
その時、僕は彼等がLAZYのメンバーだと言うことを知らなかった。
挨拶もそこそこに僕達はスタジオに入っていった。
僕は演奏の支度をしているメンバーの様子を見ながら、ドラムの樋口さんという人がこのメンバーの中の親分的存在なのだろうと思った。
スタジオ内での樋口さんは始終口数が少なく寡黙な人の印象がした。
ベースの田中君はいかにも優しくて人の良さそうな笑顔の可愛い人だった。
高崎君がギターケースからギターを取り出した。
ギブソンのサンダーバードに良く似た感じの真っ赤なボディーに鏡の付いた超派手なギターだった。

アンプの調整をしながら弾くギターのフレーズですでに僕はノックアウトだった。
高崎君の指からは、ランディーローズが弾くような叙情的で美しいギターフレーズが溢れ出てきた。
その流れるような優雅な即興メロディーをずっと聴いていたいと思うほどに聞き惚れた。
そしてひとしきりメロディアスなフレーズを弾きいきなりアームダウンさせた!!
「グワ~~~ン グィ~~~~ン ドッカ~~~~ン!!!」
フロイトローズを付けているギターのアームダウンしたのを始めて聴いたのだ・・・・
・・・まさに衝撃だった。
僕がそのアームダウンに驚いて口をあんぐりとしていると、「これ凄いやろ!!」と高崎君は笑いながら何度もやってくれた。
スタジオの人が僕にヘッドホーンを持ってきてくれた。
キューボックスの使い方の説明もしてくれた。

ヘッドホーンからみんなの演奏が聴こえた。
そして僕はマイクの前に立った。

レコーディング用のコンデンサーマイクで歌うのが始めてだったし、なによりヘッドホーンを聴きながら歌うのも初体験だった。
「アッ!アッ!ア~~~~~♪」
マイクチェックで声を出してみた、ヘッドホーンから聴こえる自分の声が変な感じだった・・・。
そして思いっきりシャウトして見た。
「Yeah! Yeah! Yea~~~~~~~~~~~h!!!」
樋口さんはそれを聴いてニヤッと笑った。
そして僕の方を見ながら言った。
「ほな、ちょっとやってみよか?」
by loudness_ex
| 2008-05-30 15:16
