マンティス登場!
LOUDNES情報
僕のブログを読んでいる方からメールを頂きました。
その方が『ひぐっつぁさん!ファイト!!』を立ち上げたそうです
ありがとう!
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京都にいた頃、バンド活動以外はバイトをやっていた。
フルーツパーラー、マクドナルドの清掃、電話ボックスの清掃、ビル掃除、八百屋さん・・
その中でもミュージシャン仲間に一番人気のあったのが「大日本印刷太秦工場」だった。
佛大軽音の先輩が見つけてきて瞬く間にミュージシャンに広まった。
夜八時から朝8時までの夜勤だった。
簡単な肉体労働だった。
何が良かったって、なんてたって日払い9000円だった.
仕事中に食事休憩があって夜食定食を食べ、その上工場内には大浴場があって入りたければ仕事後早朝に朝風呂入って汗を流せた、すべて当然無料。
一方シャラはいつの間にかバハマで働くようになっていて、バハマの厨房に入ったり、バーで飲み物を出したり、バンドの面倒を見たりしていた。
なかなか音楽の収入では食べていけないのが現実だった、まぁー当然だけどね!
「次のバンドの登場で~す!九州は福岡から来たバンドです!どーぞ!」
ある晩、アマチュアバンドが出られる音楽番組「ハロヤン」を観ていた。
ド派手な衣装がいかにもエアロスミス大好きですと言わんばかりのバンドが登場した。
(うわー!派手なバンドが出てきたでぇ~!)
僕はテレビに一人で突っ込んでいた。
大阪でも派手なコスチュームのバンドは沢山いたので衣装にはそんなに驚かなかったけれど、このバンドの持つ雰囲気は大阪の格好だけのバンドとは違う大人びた本格的なバンドの貫禄があった。
(九州のバンド?この番組って大阪ローカルちゃうんかいな?)
また一人で突っ込んだ。
九州と言えば僕の大好きな井上陽水やチューリップがいる。
所謂博多(めんたい)フォークのイメージが強かったけれど、このバンドは完璧にハードロックバンドだとコスチュームで分かった。
そのバンドのメンバーの中に背の小さな男がいた。
その背の小さな彼の衣装、顔のメーク、大きな口や唇、髪型、まるで小さくした和製スティーブンタイラーだった。
背は小さいけれど、この男の持つオーラはいかにも「この俺がこのバンドの顔だぜ!」と言わんばかりの輝きがあった。
「俺はロックスターだぜ」自信満々の彼のそのふてぶてしい態度に度肝を抜いた。
(恐らくこのスティーブンタイラーみたいな奴がヴォーカルなんやろな。こんな自信満々なヴォーカリストは大阪ではあまり見ないなぁ・・)
このバンドの演奏が始まった、僕はテレビに釘付けになった。
思った通り彼はヴォーカリストだった。
歌い方、マイクスタンド、動き、すべてがスティーブンタイラー丸出しであった。
(うわ~こいつ凄いなぁ!)
僕は心の中で歓声をあげた。
そして声も良く出ていて、彼はとても歌のうまいヴォーカリストだと思った。
(格好だけや無くて歌も無茶うまいやんけ!)
バンドのルックスは超ド派手だったけれど、演奏は堅実だったし、あまりハードでは無かったけれどとてもよく出来たキャッチーな曲にも好感を持った。
僕は一発でこのヴォーカリストの大ファンになった。
当時、大阪にはロックヴォーカリストで凄い存在感のある人が本当に少なかった。
唯一僕が凄いなと思ったのは神戸のプログレバンド「シェラザード」のヴォーカリスト五十嵐さんぐらいだった。
当時、五十嵐さんはポッキーと呼ばれていて彼の綺麗な高音はロックバンド仲間でも評判だった。
そしてポッキーさんはとても美しくて、少女マンガに出てくるような王子様ヴォーカリストだった。
そのバンドの演奏が終わった。
司会「いや~格好いいねぇ~!!!ではバンドの紹介をしてください」
メンバー「どーも今晩は!博多から来ました!マンティスで~す!よろしく!」
(うわ~こいつ博多弁でなまってるやん!)と大阪弁でなまっている僕はつぶやいた。
司会「メンバー自己紹介してください!」
メンバー「どーも、ベースの甲斐です。」
(なんやこいつ見た目は怖いけどシャイな喋り方やな・・)
メンバー「どーも、ヴォーカルのマーシーです!!」
(おぉ、マーシーっつうんか!)
マーシー「本格的にバンド活動するために九州から京都に出てきました!!これからがんばります!!マンティスをよろしく!!!!」
(あぁ~成る程、博多から出てきて今京都におるんか・・・要するに京都のバンドやな)
僕はこのバンドがハロヤンに出てきた理由が理解できた。
(そやけどなんで京都やねん・・・普通は本格的に活動するんやったら東京やろ・・・なんで京都やねん、変わったバンドやなぁ・・)
僕は多少疑問を持ったがこのバンドが好きになった。
厳密に言うとこのバンドのシンガーが好きになった、早くライブを観たいと思った。
数日後、バハマで働くシャラから電話があった。
「ニーちゃん、こんどなバハマでな目茶ええバンド出るで!!今度の日曜バハマおいでーや!!マンティス言う京都のバンドや!」
「マンティス???おぉ!!知ってるがな!!この前テレビで観たがな!!マーシーとか言うヴォーカルのおるバンドやろ?ヴォーカル目茶うまーて格好ええやろ??おぉ、絶対に観に行くわ!!」
僕のブログを読んでいる方からメールを頂きました。
その方が『ひぐっつぁさん!ファイト!!』を立ち上げたそうです
ありがとう!
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京都にいた頃、バンド活動以外はバイトをやっていた。
フルーツパーラー、マクドナルドの清掃、電話ボックスの清掃、ビル掃除、八百屋さん・・
その中でもミュージシャン仲間に一番人気のあったのが「大日本印刷太秦工場」だった。
佛大軽音の先輩が見つけてきて瞬く間にミュージシャンに広まった。
夜八時から朝8時までの夜勤だった。
簡単な肉体労働だった。
何が良かったって、なんてたって日払い9000円だった.
仕事中に食事休憩があって夜食定食を食べ、その上工場内には大浴場があって入りたければ仕事後早朝に朝風呂入って汗を流せた、すべて当然無料。
一方シャラはいつの間にかバハマで働くようになっていて、バハマの厨房に入ったり、バーで飲み物を出したり、バンドの面倒を見たりしていた。
なかなか音楽の収入では食べていけないのが現実だった、まぁー当然だけどね!
「次のバンドの登場で~す!九州は福岡から来たバンドです!どーぞ!」
ある晩、アマチュアバンドが出られる音楽番組「ハロヤン」を観ていた。
ド派手な衣装がいかにもエアロスミス大好きですと言わんばかりのバンドが登場した。
(うわー!派手なバンドが出てきたでぇ~!)
僕はテレビに一人で突っ込んでいた。
大阪でも派手なコスチュームのバンドは沢山いたので衣装にはそんなに驚かなかったけれど、このバンドの持つ雰囲気は大阪の格好だけのバンドとは違う大人びた本格的なバンドの貫禄があった。
(九州のバンド?この番組って大阪ローカルちゃうんかいな?)
また一人で突っ込んだ。
九州と言えば僕の大好きな井上陽水やチューリップがいる。
所謂博多(めんたい)フォークのイメージが強かったけれど、このバンドは完璧にハードロックバンドだとコスチュームで分かった。
そのバンドのメンバーの中に背の小さな男がいた。
その背の小さな彼の衣装、顔のメーク、大きな口や唇、髪型、まるで小さくした和製スティーブンタイラーだった。
背は小さいけれど、この男の持つオーラはいかにも「この俺がこのバンドの顔だぜ!」と言わんばかりの輝きがあった。
「俺はロックスターだぜ」自信満々の彼のそのふてぶてしい態度に度肝を抜いた。
(恐らくこのスティーブンタイラーみたいな奴がヴォーカルなんやろな。こんな自信満々なヴォーカリストは大阪ではあまり見ないなぁ・・)
このバンドの演奏が始まった、僕はテレビに釘付けになった。
思った通り彼はヴォーカリストだった。
歌い方、マイクスタンド、動き、すべてがスティーブンタイラー丸出しであった。
(うわ~こいつ凄いなぁ!)
僕は心の中で歓声をあげた。
そして声も良く出ていて、彼はとても歌のうまいヴォーカリストだと思った。
(格好だけや無くて歌も無茶うまいやんけ!)
バンドのルックスは超ド派手だったけれど、演奏は堅実だったし、あまりハードでは無かったけれどとてもよく出来たキャッチーな曲にも好感を持った。
僕は一発でこのヴォーカリストの大ファンになった。
当時、大阪にはロックヴォーカリストで凄い存在感のある人が本当に少なかった。
唯一僕が凄いなと思ったのは神戸のプログレバンド「シェラザード」のヴォーカリスト五十嵐さんぐらいだった。
当時、五十嵐さんはポッキーと呼ばれていて彼の綺麗な高音はロックバンド仲間でも評判だった。
そしてポッキーさんはとても美しくて、少女マンガに出てくるような王子様ヴォーカリストだった。
そのバンドの演奏が終わった。
司会「いや~格好いいねぇ~!!!ではバンドの紹介をしてください」
メンバー「どーも今晩は!博多から来ました!マンティスで~す!よろしく!」
(うわ~こいつ博多弁でなまってるやん!)と大阪弁でなまっている僕はつぶやいた。
司会「メンバー自己紹介してください!」
メンバー「どーも、ベースの甲斐です。」
(なんやこいつ見た目は怖いけどシャイな喋り方やな・・)
メンバー「どーも、ヴォーカルのマーシーです!!」
(おぉ、マーシーっつうんか!)
マーシー「本格的にバンド活動するために九州から京都に出てきました!!これからがんばります!!マンティスをよろしく!!!!」
(あぁ~成る程、博多から出てきて今京都におるんか・・・要するに京都のバンドやな)
僕はこのバンドがハロヤンに出てきた理由が理解できた。
(そやけどなんで京都やねん・・・普通は本格的に活動するんやったら東京やろ・・・なんで京都やねん、変わったバンドやなぁ・・)
僕は多少疑問を持ったがこのバンドが好きになった。
厳密に言うとこのバンドのシンガーが好きになった、早くライブを観たいと思った。
数日後、バハマで働くシャラから電話があった。
「ニーちゃん、こんどなバハマでな目茶ええバンド出るで!!今度の日曜バハマおいでーや!!マンティス言う京都のバンドや!」
「マンティス???おぉ!!知ってるがな!!この前テレビで観たがな!!マーシーとか言うヴォーカルのおるバンドやろ?ヴォーカル目茶うまーて格好ええやろ??おぉ、絶対に観に行くわ!!」
by loudness_ex
| 2008-05-07 12:09