声の秘密
WILD BOARの練習の2時間も夢のように過ぎ去り、あっという間だった。
16歳の高校生5人はまさにこの世の頂点に立ったような心境だった。
凄いことをやり遂げたような、言葉では言い表せないような充実感と興奮に包まれた。
16歳高校生ロッカーは真っ赤に顔を高潮させ笑顔に溢れていた。
高校野球球児は白球に青春をかけるように、この16歳高校生ロッカーはロックに青春をかけた。
「夢中になれることを見つける」ことがこれほど人を大きくさせるものなのか・・・。
僕達は一つになった、それだけでとても満足だった。
情熱の時間が僕達を迎え入れてくれた。
翌日、みんなと授業の合間の休み時間の度に集合して昨日の練習の感動を反芻しながら語り合った。
「それにしてもニーちゃんの声凄いなぁ・・・」とギターの悟り君はつぶやいた。
僕はいつの間にかみんなから「にーちゃん」と呼ばれるようになっていた。
二井原の「にい」から来たものだとは思う。
「あんな高い声、普通出~へんで~~、だいたいハードロックなんか歌える奴見たこと無いで・・・ほんま凄いなぁ・・」シャラも続いた。
バンドメンバーは僕の声の高さやシャウトにどれ程驚いたかを語ってくれた。
僕は(そうなんかぁ~、そんなに歌って難しいものなんや・・・)と思った。
それにしても、クラウスマイネはまさに僕が歌うには一番歌いやすいキーだった。
別にシャウトも高いと言われているキーも特に苦労することなく出せた。
特にシャウトはもっとも僕には簡単だった。
ビブラートも高音シャウトも僕には初めてのことではなかったからだ・・。
声の高さから言うと、僕の家族全員が甲高い声である。
親父も、母親も、やたら声は高い。
姉はソプラノ歌手をやっていたし、弟も声は高い。
声帯は遺伝されるらしい。
甲高い声は遺伝されると言うものの、甲高い人が皆シャウトが出来る物ではないと思う。
シャウトにはそれなりに声の訓練が必要である。
実は僕は小学3年生から剣道をやっていた。
中学3年間も剣道部に所属していた。
剣道では「め~ん!!」「ど~~!!」「こて~~~!」と声を張り上げるのだが、1時間の稽古の最後まで声を張り上げるには、腹から声を出す必要があった。
剣道は大きな声を出す訓練が自然に出来る理想的なスポーツだ。
剣道は物凄い激しい運動である。
剣道の稽古は1時間ほどであるが、毎日1時間激しく体を動かしながら大声を張り上げるのだ。
息があがるほどの激しい運動をしながら体全身を使ってシャウトを続ける。
その上、稽古場である体育館には程よい残響効果があり声が良く響くので「うりゃ~~!」と掛け声を上げるたびに体育館中に響き渡り爽快で快感でもある、体育館が発声練習にすこぶる良いのは言うまでもない。
腹式呼吸が剣道で身につき、声を体の芯から出すことが体に染み付いているのだ。
その上、理想的な声が出ているとビブラートは自然にかかる。
例えば剣道の上手い人の「め~~~~ん」と言う叫びには素晴らしいビブラートがかかっている。
ビブラートとは本来そういうものだ、後でビブラートだけを練習すると言うのは困難なのである。
ビブラートは発声が出来ていない限り自然で美しいビブラートは難しい。
僕は遺伝的に高音を出す声帯を受け継ぎ、小学低学年から剣道で7年間発声を徹底的に訓練してきたのだ。
ロックを歌う声のまさに英才教育と言っても過言ではない。
高校生の頃にはロックを歌う為の下地は出来上がっていたのだ。
ただ僕には音感やリズム、ロック音楽の表現力の修行が必要であったけれど。
神様がロックを歌う為に僕に剣道を与えてくれたのか・・・・?
ちなみにスポーツをやっていた人にはリズム感が良い人が多い。
リズム感を養ううえでも特に小さい子供にはスポーツをさせることが大事だそうだ。
WILD BOARのバンド練習で「歌」に目覚めて以来、「歌」に本格的に興味を持ち始めた。
とは言うものの、ヴォーカリストと自覚するにはまだまだ先の話になる。
16歳の高校生5人はまさにこの世の頂点に立ったような心境だった。
凄いことをやり遂げたような、言葉では言い表せないような充実感と興奮に包まれた。
16歳高校生ロッカーは真っ赤に顔を高潮させ笑顔に溢れていた。
高校野球球児は白球に青春をかけるように、この16歳高校生ロッカーはロックに青春をかけた。
「夢中になれることを見つける」ことがこれほど人を大きくさせるものなのか・・・。
僕達は一つになった、それだけでとても満足だった。
情熱の時間が僕達を迎え入れてくれた。
翌日、みんなと授業の合間の休み時間の度に集合して昨日の練習の感動を反芻しながら語り合った。
「それにしてもニーちゃんの声凄いなぁ・・・」とギターの悟り君はつぶやいた。
僕はいつの間にかみんなから「にーちゃん」と呼ばれるようになっていた。
二井原の「にい」から来たものだとは思う。
「あんな高い声、普通出~へんで~~、だいたいハードロックなんか歌える奴見たこと無いで・・・ほんま凄いなぁ・・」シャラも続いた。
バンドメンバーは僕の声の高さやシャウトにどれ程驚いたかを語ってくれた。
僕は(そうなんかぁ~、そんなに歌って難しいものなんや・・・)と思った。
それにしても、クラウスマイネはまさに僕が歌うには一番歌いやすいキーだった。
別にシャウトも高いと言われているキーも特に苦労することなく出せた。
特にシャウトはもっとも僕には簡単だった。
ビブラートも高音シャウトも僕には初めてのことではなかったからだ・・。
声の高さから言うと、僕の家族全員が甲高い声である。
親父も、母親も、やたら声は高い。
姉はソプラノ歌手をやっていたし、弟も声は高い。
声帯は遺伝されるらしい。
甲高い声は遺伝されると言うものの、甲高い人が皆シャウトが出来る物ではないと思う。
シャウトにはそれなりに声の訓練が必要である。
実は僕は小学3年生から剣道をやっていた。
中学3年間も剣道部に所属していた。
剣道では「め~ん!!」「ど~~!!」「こて~~~!」と声を張り上げるのだが、1時間の稽古の最後まで声を張り上げるには、腹から声を出す必要があった。
剣道は大きな声を出す訓練が自然に出来る理想的なスポーツだ。
剣道は物凄い激しい運動である。
剣道の稽古は1時間ほどであるが、毎日1時間激しく体を動かしながら大声を張り上げるのだ。
息があがるほどの激しい運動をしながら体全身を使ってシャウトを続ける。
その上、稽古場である体育館には程よい残響効果があり声が良く響くので「うりゃ~~!」と掛け声を上げるたびに体育館中に響き渡り爽快で快感でもある、体育館が発声練習にすこぶる良いのは言うまでもない。
腹式呼吸が剣道で身につき、声を体の芯から出すことが体に染み付いているのだ。
その上、理想的な声が出ているとビブラートは自然にかかる。
例えば剣道の上手い人の「め~~~~ん」と言う叫びには素晴らしいビブラートがかかっている。
ビブラートとは本来そういうものだ、後でビブラートだけを練習すると言うのは困難なのである。
ビブラートは発声が出来ていない限り自然で美しいビブラートは難しい。
僕は遺伝的に高音を出す声帯を受け継ぎ、小学低学年から剣道で7年間発声を徹底的に訓練してきたのだ。
ロックを歌う声のまさに英才教育と言っても過言ではない。
高校生の頃にはロックを歌う為の下地は出来上がっていたのだ。
ただ僕には音感やリズム、ロック音楽の表現力の修行が必要であったけれど。
神様がロックを歌う為に僕に剣道を与えてくれたのか・・・・?
ちなみにスポーツをやっていた人にはリズム感が良い人が多い。
リズム感を養ううえでも特に小さい子供にはスポーツをさせることが大事だそうだ。
WILD BOARのバンド練習で「歌」に目覚めて以来、「歌」に本格的に興味を持ち始めた。
とは言うものの、ヴォーカリストと自覚するにはまだまだ先の話になる。
by loudness_ex
| 2008-03-16 09:57
