メッセージ
右さんへ
君はもう、このブログを見ていないかもしれないけれど、僕から君へメッセージしたい。
君が本当に障害者だと信じて書こう。
僕も君と同じ障害者だ。
君ほどの障害は無いけれど、僕の左足は麻痺している。
なので、完全に障害者の気持ちは分かっているつもりだ。
ここで君が「健常者は障害者のことを普段は気にしないだろ?」と吼えるのは間違っている。
君の怒りが、いったい何に向かっているのか良く分からない。
僕が地震の二日後に「二井原バースデーライブ」と銘打ったライブをやったことが原因なのだろう。
「二井原バースデーライブ」は数ヶ月前にブッキングされたものだった。
確かに、そのライブ名を「チャリティーライブ」とか「支援ライブ」とかに変更すべきだったかもしれない・・・
そのあたりの配慮が足らなかったのは認める。
ライブは「誕生会」がメインではない、バースデーとかこつけて、"Tower of Power"をエサに有志の異種ミュージシャンが集まってガチバトルセッションを繰り広げるのが目的だった、それだけだ。
僕の心理状態を、時系列的に振り返り説明したい。
地震当日11日昼過ぎ
八王子も凄い揺れで、自宅が壊れる恐怖を覚えた。
地震の揺れで吐き気を感じ、しばらく眩暈が続き立っていられない状態が続いた。
地震数時間後、テレビ報道等でこの地震の実態が刻々判明してきた。
東北地方太平洋沖が震源地で甚大なるものであると・・・。
そしてついには、東北地方に「大津波警報」が出て、日本は史上稀に見る甚大な被害を受ける。
僕は酷い脱力感に襲われた。
地震翌日12日
早朝、ファンキーに電話を入れた。
「明日のライブどうする?」
ファンキーははっきりしていた。
「義援ライブやらなあかんやろ!」
僕は文字通り朝から「茫然自失状態」で、ただただ椅子に座りテレビの悲惨な状況を眺めていた。
テレビでは、津波で車が流され、家が流されていた。
それはあたかも、映画のワンシーンのような破壊シーンだった。
いや、現実は映画どころでは無くて、もっと悲惨で冷酷で残酷だった。
目の前のテレビで繰り広げられる「悪夢」が到底現実のものとは思えず、腰が抜けた。
結局、一日中テレビの前から動けなかった。
僕は、恐怖感と絶望感のどん底にあった。
夜、ついに最悪のニュースが飛び込んだ。
「福島原発事故」である。
その時点で僕の中では「ライブ中止」は決定的となった。
と言うか、とても歌など歌える精神状態では無かったのだ。
放射能汚染、僕は強烈な恐怖でパニックになった。
数時間後、枝野幸男官房長官の記者会見があった。
「放射能は大丈夫です。冷静に行動してください」
実は、この時、彼の言葉で目が覚めたのよ。
夢を見ているような「茫然自失状態」から目が覚めた。
「テレビばっかり観て落ち込んでばかりいたらあかんやろ!」
「俺みたいに、惨劇ですっかり力を失っている人を元気せなあかん!」
「こんな時、みんながみんな心を折っていてはあかんのちゃうか?」
こんな想いが巡った。
そこで、気持ちが固まった。
「歌って人を元気にするんや!それが俺のやれることや!人の為にライブをするんや。」
僕はその思いをもう一つのブログでアップした。
同時に、メールでLOUDNESSのツアーに関する海外のロックサイトの情報が来ていたので、それをこのブログでアップした。
(このニュースで、少しでも元気が出てくれれば)と言う想いだった。
13日朝
このブログコメントを見たら「こんなタイミングになんだ!!」とお叱りのコメントを頂いた。
僕の気持ちは揺らいだ・・・。
あれ?僕の決意は間違っていたのだろうか?
ライブ決行宣言も間違っているのだろうか?
僕は混乱した。
結局、アップした情報は削除して「ごめんなさい」と謝罪した。
こんな気持ちの「葛藤」はライブ直前まで続いた。
「お前な、ミュージシャンの立ち位置が問われる事態やぞ!
こんな時に、お前が歌って人を元気にせなんでどうすんねん!」
友人から一通の激励のメールを頂いた。
三井ぱん、ありがとう・・・!
ライブ中に「命」に関してみんなと話をした。
ライブ中に、みんなの笑顔が見ることも出来た。
そして、みんなから義捐金の募金もして頂いた。
ライブをしながら気持ちの整理が付いた。
奇跡的に生き残った我々の命を無駄にしてはいけない。
僕はライブをやって良かったと痛感している。
これが我々音楽家のやるべきことだと。
ライブから帰宅して、朝消した情報を再度アップした。
「ごめんなさい」では無いだろうと・・・
僕は決して完璧な人間ではない。
とても弱く、ダメな奴だ。
間違いもするし。
でもね、右さん、
僕は君の為に歌います。
どうか、僕のコンサートに来る夢は諦めないで欲しい・・・。
PS
「なんでここまで説明しないといけないか?」って?
命削ってやってるからですわ。
ほんで、ファンに対してはいつも真剣だからですわ。
「命削ってるなら黙ってやれ!」ってか?
うるせーよ・・・笑
君はもう、このブログを見ていないかもしれないけれど、僕から君へメッセージしたい。
君が本当に障害者だと信じて書こう。
僕も君と同じ障害者だ。
君ほどの障害は無いけれど、僕の左足は麻痺している。
なので、完全に障害者の気持ちは分かっているつもりだ。
ここで君が「健常者は障害者のことを普段は気にしないだろ?」と吼えるのは間違っている。
君の怒りが、いったい何に向かっているのか良く分からない。
僕が地震の二日後に「二井原バースデーライブ」と銘打ったライブをやったことが原因なのだろう。
「二井原バースデーライブ」は数ヶ月前にブッキングされたものだった。
確かに、そのライブ名を「チャリティーライブ」とか「支援ライブ」とかに変更すべきだったかもしれない・・・
そのあたりの配慮が足らなかったのは認める。
ライブは「誕生会」がメインではない、バースデーとかこつけて、"Tower of Power"をエサに有志の異種ミュージシャンが集まってガチバトルセッションを繰り広げるのが目的だった、それだけだ。
僕の心理状態を、時系列的に振り返り説明したい。
地震当日11日昼過ぎ
八王子も凄い揺れで、自宅が壊れる恐怖を覚えた。
地震の揺れで吐き気を感じ、しばらく眩暈が続き立っていられない状態が続いた。
地震数時間後、テレビ報道等でこの地震の実態が刻々判明してきた。
東北地方太平洋沖が震源地で甚大なるものであると・・・。
そしてついには、東北地方に「大津波警報」が出て、日本は史上稀に見る甚大な被害を受ける。
僕は酷い脱力感に襲われた。
地震翌日12日
早朝、ファンキーに電話を入れた。
「明日のライブどうする?」
ファンキーははっきりしていた。
「義援ライブやらなあかんやろ!」
僕は文字通り朝から「茫然自失状態」で、ただただ椅子に座りテレビの悲惨な状況を眺めていた。
テレビでは、津波で車が流され、家が流されていた。
それはあたかも、映画のワンシーンのような破壊シーンだった。
いや、現実は映画どころでは無くて、もっと悲惨で冷酷で残酷だった。
目の前のテレビで繰り広げられる「悪夢」が到底現実のものとは思えず、腰が抜けた。
結局、一日中テレビの前から動けなかった。
僕は、恐怖感と絶望感のどん底にあった。
夜、ついに最悪のニュースが飛び込んだ。
「福島原発事故」である。
その時点で僕の中では「ライブ中止」は決定的となった。
と言うか、とても歌など歌える精神状態では無かったのだ。
放射能汚染、僕は強烈な恐怖でパニックになった。
数時間後、枝野幸男官房長官の記者会見があった。
「放射能は大丈夫です。冷静に行動してください」
実は、この時、彼の言葉で目が覚めたのよ。
夢を見ているような「茫然自失状態」から目が覚めた。
「テレビばっかり観て落ち込んでばかりいたらあかんやろ!」
「俺みたいに、惨劇ですっかり力を失っている人を元気せなあかん!」
「こんな時、みんながみんな心を折っていてはあかんのちゃうか?」
こんな想いが巡った。
そこで、気持ちが固まった。
「歌って人を元気にするんや!それが俺のやれることや!人の為にライブをするんや。」
僕はその思いをもう一つのブログでアップした。
同時に、メールでLOUDNESSのツアーに関する海外のロックサイトの情報が来ていたので、それをこのブログでアップした。
(このニュースで、少しでも元気が出てくれれば)と言う想いだった。
13日朝
このブログコメントを見たら「こんなタイミングになんだ!!」とお叱りのコメントを頂いた。
僕の気持ちは揺らいだ・・・。
あれ?僕の決意は間違っていたのだろうか?
ライブ決行宣言も間違っているのだろうか?
僕は混乱した。
結局、アップした情報は削除して「ごめんなさい」と謝罪した。
こんな気持ちの「葛藤」はライブ直前まで続いた。
「お前な、ミュージシャンの立ち位置が問われる事態やぞ!
こんな時に、お前が歌って人を元気にせなんでどうすんねん!」
友人から一通の激励のメールを頂いた。
三井ぱん、ありがとう・・・!
ライブ中に「命」に関してみんなと話をした。
ライブ中に、みんなの笑顔が見ることも出来た。
そして、みんなから義捐金の募金もして頂いた。
ライブをしながら気持ちの整理が付いた。
奇跡的に生き残った我々の命を無駄にしてはいけない。
僕はライブをやって良かったと痛感している。
これが我々音楽家のやるべきことだと。
ライブから帰宅して、朝消した情報を再度アップした。
「ごめんなさい」では無いだろうと・・・
僕は決して完璧な人間ではない。
とても弱く、ダメな奴だ。
間違いもするし。
でもね、右さん、
僕は君の為に歌います。
どうか、僕のコンサートに来る夢は諦めないで欲しい・・・。
PS
「なんでここまで説明しないといけないか?」って?
命削ってやってるからですわ。
ほんで、ファンに対してはいつも真剣だからですわ。
「命削ってるなら黙ってやれ!」ってか?
うるせーよ・・・笑
by loudness_ex
| 2011-03-17 00:09
